2012年 05月 28日
赤木かん子さんの話・・・どう選ぶ?子どもの本 |
本の探偵で一躍有名になられた赤木かん子さんのお話を聞きにいってきました。
私のお友達がやっている小さな絵本美術館アルモニの主催です。
タイトルは『どう選ぶ?子どもの本。よみきかせ、おはなし会はなぜするか?』
もう子育てはとっくの昔に終わり、孫たちに読み聞かせすることもほとんどなくなったおばあさんですが 好きな絵本の話、ひょこひょこでかけてきました。
まあ おもしろい話でした。げたげたとよくわらって そしてちょっと衝撃的でしたね。
冒頭から私の好きな林明子の『はじめてのおつかい』をこてんぱんに批判されてちょっとがーんでした。
「だいたいテーブルクロスの上に電気ポットありえないですね。小さな子がふたりもいるのに。」
「はじめてのおつかいさせる時はそれなりの準備なり根回しがいるはず、それがないし五歳の子がいくんだから五分くらいのところでしょ、だったらお母さんが赤ちゃんだっこしていけばいいのです。私だったらあ~ゆ~構成にはしませんね」
今の絵本は大人が読んで楽しい本が六割、子供が楽しむ本が四割。
読み聞かせにどんな本をもっていったらいいか。自分の好みをおしつけてはいけない。子供が喜ぶものを読んでやるべき.
お出かけする時も服は自分で選ばせる、今日は寒いからこれにしなさいとはいってはいけない。親がすることは今日は寒くなるんだよという情報を伝えるだけ、そしてバッグの中にジャケットをしのばせておくこと。子供は何をきてもかわいいのです。センスがあると思っているお母さんほど自分の趣味を押し付けたがる。
おかしなかっこうをしてもいいじゃない。やがて中学に行くとともだちから御前の格好変じゃんといわれてきづくのですからと。
成熟した大人というのは他者に対して正当な距離感覚をもつことができるひと。他人が助けを求めている時に手をさしのべ必要ない時には手を出さない。
つまりかん子さんのいいたいことはとかく今の世の中大人が子供の世界に口を出し過ぎ 絵本の世界にしても大人がいいと思っている絵本が子供にとってほんとに楽しい本なのか考えなさいと。何よりも子供たちが幸せであることが一番、大人が考えでの正義を良心をおしつけないで!のようだ。
ただそのことはよくわかるものの 少しもやもやが残るのです。じゃあくだらないものばかりほしがって読みたがってもそれでいいの?とか
我が家で子供たちに伝えていきたいものもあるじゃない?とか。
一緒にいった娘がそんな質問をしたところガーンと怒られたらしい。あなたはご飯だけつくっていればいいの!と。
でもでもでも・・・・とやはりもやもやは残り、そんな思いの数人でがちゃがちゃ、帰りの道中で娘と「だけどね〜」とぶつぶつ。
たくさんのおもしろい本も紹介してくれました。彼女の膨大な情報量、読書量がわかるかんじでウ〜ンとうなるほどでした。
私の苦手の科学の分野の本もおもしろそうなのがた〜くさんありましたね。
かん子さんの話を聞いて若かりし頃の自分を反省することも多々あり(ちょっと遅すぎますが)、それにしてもちょっと硬めの石をぽんと投げられたことで あ〜でもないこうでもないと考えることが 大事なのかな?と思うことでした。
(私の写真よくとれてなくてアルモニさんの写真お借りしました。)
by mount22
| 2012-05-28 23:26
| 音楽 演劇 絵