2017年 06月 09日
熊野古道⑤ 最後の日 本宮大社へ |
この集落には昔茶屋を営んでいたというお宅があり、畑のところには世界遺産と刻まれた石碑があったりにほんの里100選にも入っているのどかなところです。
集落を過ぎて峠への山道に入る頃から道のそばに石仏が出てきます。これが33体の観音石仏。それぞれ違った顔で頑張ってる私たちを迎えてくれます。それに石仏には番号があるので 等間隔ではないのですが 山の何合目というのと同じように数が減っていくのでそれがきつい登りには 励みになります。私たちの参拝係はOさん。私など先を急いでスルーしたのも彼女はどれもきちんとお参りしてお賽銭をあげて係の仕事をやってましたね。感心!(笑)天水田、山口茶屋跡を過ぎ さらに急坂を登ったところが観音堂です。ここに果無峠越えで唯一の水場がありました。さぁ果無峠まで跡三分の一です。頑張らねば。実はあと少しと思ったここからがきつかったです〜〜〜。もう着くかな?もう峠かな?と何度思ったことか。峠までの間の辛い時間、途中であった展望のきく場所から見た景色。素晴らしかったです。きつい体を癒してくれました。そしてやっとやっと辿り着きました果無峠です。やった〜〜。「果てが無いかと思ったけど 果てはあったね」とHさんの言葉。ほんとにほんとに。峠到着の喜びに浸りお昼ご飯です。お昼は宿で作ってくれたこの土地名物のめはりずしでした。峠には 第1日目から同じコースを歩いてるイタリア人とイギリス人の二人に会いました。それにシニアグループのおじさんたちにも。この二人連れ、ここに来る前に四国の巡礼を35日間でしてきたそうです。すごいです。
でも 私たちの自慢は、この日2時過ぎのバスに乗りたいと快調に飛ばし続けてた私たち、なんとなんと下りで 先に降りたこの二人連れを追い抜いたのです。降りにくい岩のところで私たちの手をとってくれたのに。それからはひたすら八木尾までの長い長い道を下っていきます。その途中また素晴らしい展望が。林の中を歩くのがほとんどなので こんな景色に出会うと皆の口から思わずわ〜!と雄叫びが上がります。石仏は下りの道にもず〜と続いてて私たちを羽釜してくれます。そしてヘトヘトになって やっと八木尾のバス停到着です。バスに間に合いました。余裕で。 すごいです。到底無理だと思ったのに。 これから先 本宮大社まで歩く人もいるようですが ずっとアスファルトの車道歩きなので たいていの人がバスに乗るようです。バス停には私達の他に2グループがすでに待ってました。早かったですねと褒められたりして・・・そしてついに熊野本宮大社にとうちゃ〜〜〜く。無事元気に歩き通すことができましたと報告です。もともと大社があったという大斎原(おおゆのはら)にも足を運びました。(一番上の写真) 厳しいと言われた小辺路60kあまり五人全員で歩きました。途中寝言で「お家に帰りた〜い」と寝言を言うものもいたりして(笑)決して楽な道ではなかったです。でも想像通り熊野古道素晴らしい道でした。私は9年前に一人で歩いたサンチャゴの道を思い出したりしながら・・・・・。いつかは歩きたいと思っていた熊野古道小辺路歩けました。熊野古道には他にも中辺路、伊勢路、大辺路などあるので 他の道もまた歩きたいなと思っています。最後の日はここ渡良瀬温泉でゆっくり温泉に浸かって美味しいものをたらふく食べて四日間の疲れをとりました。 毎日、毎日結構な山道を歩くのって大変ですが でもやろうと思えばできるんですね。ここの温泉も部屋から温泉まで歩かねばならず それが足が痛くてたまらないのですが これがザックを担げばまた歩けるんですから不思議なものです。それにしても厳しいけれど 楽しいよく笑った旅でした。過ぎてしまえばきつさなんかどこかに吹っ飛びます。まだ足腰が丈夫なうちに行きたいところがたくさんです。来年は中辺路歩くかな?。
by mount22
| 2017-06-09 21:55
| 山